新しい豊胸術:ポリアクリルアミドゲル注入による豊胸

 

ポリアクリルアミドは生体適合性がある医療材料でソフトコンタクトレンズなどに使用されています。ポリアクリルアミドゲルはポリアクリルアミドに水分を含ませ、ゲル状にしたもので、旧ソビエト連邦時代から膝関節に注入するヒアルロン酸の代替医療材料として30年くらい使用されてきました。また、ポリアクリルアミドゲルは美容に分野でもヒアルロン酸に替わる皮膚軟組織充填剤や豊胸術での内容物として使用されてきた歴史があります。ソビエト連邦崩壊後にはチェコ共和国、ウクライナ共和国でポリアクリルアミドゲルが生産されてきました。それぞれ生産国でアクアフィリングまたはアクアリフトと命名されてEUに出回るようになり、中国や韓国を経由して日本でも流通するようになりました。日本でも同様の名称が用いられ、豊胸術に使用されています。アクアリフトは先発品で、アクアフィリングが後発品といわれており、それらの成分はほぼ同一で、ポリアクリルアミド(2~4%)と生理的塩化ナトリウム溶液(96~98%)で作られているゲルです。しかし、それらの添加剤に違いがあり、それぞれのゲルの水素イオン濃度(pH)が異なります。アクアリフトの水素イオン濃度(pH)はやや強酸性の3で、アクアフィリングのそれは中性で7前後です。ポリアクリルアミドゲルによる豊胸術でできた乳房はほぼ生来の乳房と変わらない柔らかさです。

 

アクアフィリングまたはアクアリフト豊胸について多く寄せられる質問

 

東京に住んでいますが、東京からでも日帰り手術ができますか?

Q.

可能です。無料カウンセリング後に施術可能ですので大阪、東京から日帰りでも十分手術が可能で、多くの方が京阪神、関東地方から施術に来院されます。

A.

 

100グラム税込み200,000円ですが、この他に麻酔代などいりますか?片側200グラム、両側400グラムならいくらかかりますか?

Q.

麻酔代はいりませんが、薬代が約5,400円かかるだけです。片側200グラム、両側400グラムなら200,000円X4=800,000円で、800,000円(税込み)と薬代5,400円(税込み)になります。

A.

 

何故アクアフィリングまたはアクアリフト豊胸が安いのですか?

Q.

アクアフィリングまたはアクアリフトゲルを安く仕入れているのでその分安くしています。また、乳腺再生豊胸のために皮膚を進展させるのに使用するので、お求めやすい価格にしています。

A.

 

 

アクア豊胸についてのより詳しい質問

 

◉️ アクアフィリング、アクアリフトは体のなかではどうなるのだろうか?

 

アクアフィリング、アクアリフトってどんな物質ですか?体に入れても大丈夫なのですか?

Q.

ともにポリアクリルアミドと呼ばれる物質です。コンタクトレンズなどに使われていて、生体に馴染みやすい物質です。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフトは、98%の水分と2%のポリアミドで出来ていて、生理食塩水を加えることで溶解されるって言われていますが、実際はどうなのですか?

Q.

アクアフィリング、アクアリフトは、98%の水分と2%のポリアミドで出来ていますが、生理食塩水を加えても流動性(柔らかさ)が増すだけで、溶解はできません。

A.

 

体の中でアクアフィリング、アクアリフトは変化しないのですか?

Q.

5~8年間の間でゆっくりと体の中でおそらく、活性酸素により短いポリアクリルアミド鎖に切断され、肝臓に運ばれて肝臓の酵素で分解され、尿に排泄されると考えられます。したがって、重症の肝障害を持病で持って見える方には施術をお勧めしません。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフトの水素イオン濃度、pHに違いがありますが、pHはなぜ重要なのですか?それともあまりpHの違いは意味がないのでしょうか?

Q.

ゲルのpHの違いは重要だと考えています。ゲルが酸性の方が感染症を起こしにくいので、フィラーとしてはアクアリフトをお勧めします。

A.

 

 

◉️ アクアフィリング、アクアリフトによる豊胸と乳腺再生豊胸、ヒアルロン酸、シリコンバッグ、脂肪による豊胸との違い

 

アクアフィリング、アクアリフトで注入するとお乳の中がどうなるのですか?

Q.

図1Aにアクアフィリング、アクアリフト豊胸前の乳房の縦断面をしめします。クーパー靭帯が乳腺と皮膚、大胸筋膜を連結しており、乳房が垂れないよう支えています。アクアフィリング、アクアリフトを乳腺と大胸筋膜の間に注入すると図1Bに示したようにクーパー靭帯を残して疎性結合組織(ひっぱったりすると容易にはがれる組織)に入り込みアクアアクアフィリング、アクアリフトで満たされた空間ができます。このときクーパー靭帯の細いものが断裂し、帆と鋳物しか残らず、またアクアフィリング、アクアリフトにより進展されて、クーパー靭帯も細くなります。図1Cに示したように注入したアクアフィリング、アクアリフトの周囲に1か月くらいで1~2mmの線維性皮膜ができ、注入されたアクアフィリングが安定化します。触っても被膜はわかりません。

アクア豊胸アクア豊胸アクア豊胸
A.

 

アクアフィリング、アクアリフトを注入すると乳腺は固くなるのですか?

Q.

出血さえしなければヒアルロン酸のように固くなることはありません。

A.

 

先生のところで乳腺再生豊胸をやられていますよね。アクアフィリング、アクアリフト豊胸と乳腺再生豊胸とはどう違うのですか?

Q.

図2に示したように乳腺再生豊胸では乳腺組織と脂肪組織が増えます。乳腺や、脂肪組織の体積が増えてもクーパー靭帯が細くなったり、切れたりすることはなく、むしろクーパー靭帯は太くなります。

アクア豊胸

A.

 

アクアフィリング、アクアリフトがヒアルロン酸とどう違うのですか?

Q.

ヒアルロン酸を使用した豊胸はすぐ吸収されてなくなるか、吸収されずにヒアルロン酸が残ると図3に示したようにヒアルロン酸が乳腺の間に入り込んで分解せず、ヒアルロン酸から水分が周囲組織に吸収されて固くなります。クーパー靭帯も少し伸展されて少し細くなります。

アクア豊胸

A.

 

アクアフィリング、アクアリフトと脂肪豊胸はどう違うのですか?

Q.

脂肪豊胸では注入した脂肪の80%くらい残るといわれていますが、実際には30%くらいしか残りません。脂肪豊胸後には図2に示したように乳腺組織の体積は増えません。移植で脂肪組織は増加しますが、一部がしこり(オイルシスト)になります。クーパー靭帯も細く伸びてしましまう可能性があります。

アクア豊胸

A.

 

シリコンジェルバッグによる豊胸とアクアフィリング、アクアリフトによる豊胸はどう違うのですか?

Q.

図4A、図4Bにシリコンジェルバッグによる豊胸を示します。図4Aは乳腺下法でシリコンジェルバッグを乳房に挿入した場合を示しています。シリコンジェルバッグ周囲に固い被膜が形成されます。またクーパー靭帯はおおよそ切断されますので、お乳が垂れる原因になります。また、シリコンジェルバッグは重力で下の方に下がりますから、乳房の下部の付け根あたりの皮膚が薄くなり、シリコンジェルバッグを簡単に触れるようになることがあります。図4Bは大胸筋下法によるシリコンジェルバッグ豊胸を示しています。おおよそ乳腺下法によるシリコンジェルバッグ豊胸と同じですが、クーパー靭帯は断裂しません。しかし、長年にわたりシリコンジェルバッグを挿入することで大胸筋が委縮したり、肋骨が圧迫され、骨折する可能性があります。

アクア豊胸アクア豊胸

A.

 

シリコンバッグによる豊胸とアクアフィリング、アクアリフトによる豊胸は見た目と触った感じではどう違うのですか?

Q.

図4A、Bで示したようにシリコンバッグによる被膜はアクアフィリング、アクアリフトによる被膜よりも厚く、シリコンバッグによる豊胸でできた乳房はアクアフィリング、アクアリフトによる乳房より固く感じられます。また、見た目でもシリコンバッグによる豊胸でできた乳房は寝た場合でも盛り上がっていて不自然です。一方、アクアフィリング、アクアリフトによる乳房はアクアフィリング、アクアリフトが柔らかい物質なので寝た場合でも自然に扁平化して、不自然な隆起を感じられません。また、シリコンバッグジェルは手術で摘出しないと除去することができませんが、アクアフィリング、アクアリフトは特殊な吸引によって容易に体外に取り出せます。

A.

 

シリコンバッグによる豊胸とアクアフィリング、アクアリフトによる豊胸ではお乳が垂れやすいと思うのですが?

Q.

大胸筋下シリコンバッグによる豊胸では乳腺、大胸筋と胸郭の間にシリコンを入れるので大胸筋がしっかりしていないと乳房下垂が起こります。乳腺下シリコンバッグ豊胸では乳腺のクーパー靭帯を切りますから、大胸筋膜と乳腺基底部に何の結合もなくなりますから、大胸筋下シリコンバッグ豊胸よりもお乳が垂れやすいと言えます。一方、アクアフィリング、アクアリフトによる豊胸ではアクアフィリング、アクアリフトを乳腺と大胸筋筋膜の間に入れますが、クーパー靭帯などの乳腺が下垂しないように支える組織はかなり温存されますので、片側200グラムより多い量のアクアフィリング、アクアリフトを入れない限りはお乳が垂れにくいと思います。

A.

 

 

◉️ アクアフィリング、アクアリフトによる豊胸での触り心地

 

アクアフィリング、アクアリフトで豊胸すると、とろけるようなもっちりバスト、見た目も感触も自然なバスト、とかとにかく柔らかく、脂肪注入におとらないほど理想のナチュラルさ、とか大量に注入しても硬くならないといわれていますが、本当ですか?

Q.

注入の仕方によっては固くなります。出血しても固くなりますし、アクアフィリング、アクアリフトを入れすぎても固くなります。必ずしも、とろけるようなもっちりバストになるわけではないのでそうならかったらすぐにご相談ください。すぐ対応すれば必ず、とろけるようなもっちりバストになります。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフトによる豊胸で乳腺が固くなった場合同治療していただけるのですか?

Q.

乳腺周囲だけが固い場合は出血を疑い、止血剤をお出しします。1~2週間、あまり胸を触らないようしていただきます。アクアフィリング、アクアリフトを入れすぎていて、マッサージをしても効果がない場合は5グラムほどアクアフィリング、アクアリフトを抜くと柔らかくなります。他院でアクアフィリング、アクアリフトを注入された方でもご相談に応じます。予防としてはアクアフィリング、アクアリフトを入れた後、固いと思ったら術後1~2週間の間にマッサージに来院していただきます。

A.

 

 

◉️ アクアフィリングまたはアクアリフトの注入での乳房の大きさ形

 

どれくらいの量のアクアフィリング、アクアリフトでどれだけ乳房が大きくなるのですか?

Q.

アクアフィリングまたはアクアリフト50グラムを注入すると約0.8カップ乳房が大きくなります。100グラムのアクアフィリングまたはアクアリフトを注入すると約1.6カップ大きくなります。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフト注入で乳房の形は整えられますか?

Q.

アクアフィリング、アクアリフト注入ではおおよその形にはできますが、図6にアクアフィリング、アクアリフト豊胸前後の乳房の外観を示します。図6Aは術前の乳房を示します。図6Bはアクア豊胸後の乳房の外観を示します。図6Bに示したように乳房下部、外側、内側はアクアフィリング、アクアリフト注入で乳房が進展しにくい時があります。このような場合、例えば、胸の谷間を作りたいとか、乳輪より下の方のお乳を大きくしたい、乳輪より外側のお乳を大きくしたいなど細やかな形については無理があります。そのようなご要望には当クリニックでは乳腺再生豊胸でお答えしております。ここに乳腺再生豊胸溶液を注射すると皮下組織が進展し、図6Cのように乳腺再生豊胸で形が整った乳房が出来上がります。


アクア豊胸アクア豊胸アクア豊胸

A.

 

 

◉️ 手術はどのように行われるのだろうか?

 

アクアフィリング、アクアリフト注入で麻酔はどういう麻酔を使用しますか?

Q.

通常は、脳内セロトニンを上昇させて痛み。不安を感じにくくするセルシン5mg経口投与したのち、局所麻酔薬で浸潤麻酔して、痛みをとります。その後注入します。痛みに不安な方は笑気麻酔を行いますが、あまり効かないとおっしゃる方もいらっしゃいます。静脈麻酔では万が一事故が起こると死亡することがありますので、当クリニックではアクア豊胸には静脈麻酔はお勧めしません。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフト豊胸では超音波で見ながらアクアフィリング、アクアリフトを注入しないと失敗するのですか?そういうやり方が必要なのですか?

Q.

超音波で見ながらアクアフィリング、アクアリフトを注入する方法を超音波ガイド下の注入と呼びますが、これが必要な先生は全くのど素人です。乳腺下にアクアフィリング、アクアリフトを注入するのに超音波ガイドは必要ありません。

A.

 

手術の詳しい施術方法を教えてください?

Q.

局所麻酔薬を使って麻酔後に図1Aに示すように腋窩(脇の下)から直径3mm、長さ25~30cmの針を使用します。

皮下組織を通して針先が乳腺の基底部、乳頭の真下まで達するように針を挿入します。
図2Aの赤い四角で囲んだところは針の刺入部です。図2Bに刺入部の拡大を示します。

アクアフィリング注入針の刺入方向
図1Aアクアフィリング注入針の刺入方向
針の刺入部位の拡大
図2A 針の刺入部位の拡大




図2 B 針の刺入部位の拡大
図2 B 針の刺入部位の拡大



皮膚割線に沿って皮膚を切開した後、切開部位を適切に縫合すると切開の傷が残らないように切開創が治癒することが知られています。
アクアフィリング、アクアリフト注入針を皮下に通すとき、皮膚割線に沿って3mmほど切開するので針の痕が残りません。
図3Aの赤い四角で囲んだところはアクアフィリングまたはアクアリフト注入針の刺入部です。
図3Bはアクアフィリング、アクアリフト注入針の抜去後の針の刺入のために切開した創部の拡大です。
図3Cはアクアフィリング、アクアリフト注入針の抜去後の針の刺入のために切開した創部の皮下縫合を示します。
糸の結び目が皮下に埋まってしまうように糸を結びます(図3D)。

 

この適切な皮下組織の縫合で図3Eに示すように切開創は閉鎖してしまい、皮膚縫合をする必要はありません。この傷は1週間で治ってしまいまったく傷跡は残りませんのでご安心ください。

皮膚割線と切開創の関係
図3 A 針の刺し入れ部位の拡大
皮膚割線と切開創の関係
図3 B 皮膚割線と切開創の関係

 

 

皮膚割線に沿った切開創での皮下縫合
図3 C 皮膚割線に沿った切開創での皮下縫合
皮下割線に沿った切開創での皮下縫合
での縫合糸の皮下組織への埋設
図3 D 皮下割線に沿った切開創での皮下縫合
での縫合糸の皮下組織への埋設
ア
図3 E 皮下割線に沿った切開創の皮膚縫合を
必要としない閉鎖

 

A.

 

 

◉️ 術後はどういう経過になるのでしょうか?

 

アクアフィリングまたはアクアリフトの注入の傷は残らないのですか?

Q.

脇からアクアフィリングまたはアクアリフトを注入した傷は1週間で治ります。全く無くなるのに3~12か月かかります。

A.

 

アクアフィリングまたはアクアリフト注入後の経過を教えてください。

Q.

乳房マッサージは3日後から行っていただきます。痛み止めを服用してマッサージをお願いしています。また、止血剤、抗生物質も服用していただきます。
術後1週間で乳房が固いと感じたら来院していただきます。来院時にマッサージを行います。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフト豊胸はどれくらいで安定するのですか?

Q.

1か月で注入したアクアフィリング、アクアリフトの周囲に1~2mmの線維性皮膜ができ、注入されたアクアフィリングが安定化します。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフト豊胸の持続期間はどれくらいですか?

Q.

アクアフィリング豊胸の持続時間ではアクアフィリングのメーカーは8年くらい持つといっております。

A.

 

 

◉️ そのほかの疑問

 

アクアフィリングまたはアクアリフトは乳がん検査に問題を生じるのですか?

Q.

アクアフィリングまたはアクアリフトではヒアルロン酸のようにゲルの移動、炎症、断片化 浸潤もありません。またPH3と非常に高品質です。フィラー成分にはカルシウム成分は入っていない為、乳がん検査時に特に支障はありません。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフトは簡単に除去できるのでしょうか?

Q.

アクアフィリング、アクアリフトは特殊な吸引によって簡単に体外に排泄できます。

A.

 

アクアフィリングまたはアクアリフトは乳房以外に注入することができますか?乳房に入れるアクアフィリングまたはアクアリフトを例えば、隆鼻に使用したり、おでこにしわやほうれい線に打ったり、あごに打ったりできませんか?また、お尻に打ったりできませんか?

Q.

アクアフィリングまたはアクアリフトゲルは原則脂肪組織中に注入しないと合併症を高頻度で起こすと考えられます。そうするとお尻に打てるではないか思われますが、注入することはできますが、アクアフィリングまたはアクアリフトを注入した部位を圧迫したり、伸ばしたりすると1か月くらいで注入したアクアフィリングまたはアクアリフトが無くなってしまうと思われます。お尻に注射するなら乳腺再生豊胸溶液で脂肪組織が増加するので効果が長続きします。お尻には乳腺再生豊胸溶液の注入をお勧めしています。

A.

 

アクアフィリング、アクアリフト豊胸の合併症にはどんなものがありますか?

Q.

術後1~2週間注入部位の痛みを覚えますが、鎮痛剤服用で対応可能です。また、出血はほぼ見られませんが、術後には、抗生剤、止血剤、痛み止めの服用をお勧めします。また、痛みと同時に上肢を挙上できないこともありますが、鎮痛剤服用で軽快してゆきます。入れすぎるとお乳が垂れます。また皮下にポリアクリルアミド(アクアフィリング、アクアリフト)を注射すると皮膚から触ってわかる固いしこりとなります。ポリアクリルアミド(アクアフィリング、アクアリフト)は顔など脂肪組織の少ないところに打てば肉芽腫ができる可能性がありますので、ポリアクリルアミド(アクアフィリング、アクアリフト)は乳房の脂肪組織にしか打てないものと考えていただくのがよいと思います。

A.

 

 

◉️ 乳腺再生豊胸とアクア豊胸

 

アクアフィリング、アクアリフト豊胸がいいのか、乳腺再生豊胸がいいのか迷いますが?どちらがいいのですか?

Q.

効果を長くしたい場合は乳腺再生豊胸がよいです。しかし気分を一新したいときはアクアフィリング、アクアリフト豊胸をお勧めします。乳腺再生豊胸は長くかかる場合があり、施術に使う金額も高くなりますのでひとまずアクアフィリング、アクアリフトで豊胸しておいて、ゆっくりと乳腺再生豊胸されることも一つの選択肢です。アクアフィリング、アクアリフトが次第に減ってゆくときに乳腺再生豊胸をしていただくと皮膚に余裕ができているので乳腺再生豊胸液の定着一段と良くなります。乳腺再生豊胸とアクアフィリング、アクアリフトは相性が良いのでアクアフィリング、アクアリフト豊胸後に胸の形を整えるのに乳腺再生豊胸することもでき、乳腺再生豊胸後にアクアフィリング、アクアリフト豊胸を行うこともできます。

A.

 

アクティブゲル豊胸施術

 手術に先立って、乳房内側縁、下縁、外側縁にマーキングし、アクティブゲル豊胸の出来上がりをデザインします。手術では笑気ガス吸入後に針挿入部に麻酔を行います。その後、針挿入部の皮膚を3㎜~4㎜の皮膚割線に沿って切開します。皮膚割線に沿って切開された皮膚を適切に縫合すると皮膚の切開創の治癒後に切開の傷跡が残らないことが知られております。皮膚割線に沿って、3mmほど切開するので術後の切開創の跡は目立たなくなります。この皮膚切開部から直径3mm、長さ25~30cmの針を挿入します。この針は5㎝~10cmの皮下脂肪組織を経由して、その針先が乳腺の基底部、乳頭の真下まで達します。この針からアクティブゲルと局所麻酔薬を注射し、アクティブゲルを術前に決めたデザインに従い留置します。約40グラムのアクティブゲルは注入せずに取り置き、アクティブゲル注入を中断します。左右の乳房に注入されたアクティブゲルを軽くマッサージし、左右差を確認してから、取り置きしたアクティブゲルを使い、左右差があればをこれ解消し、左右差がなければ20グラムずつ左右の乳房に注入します。皮膚割線に沿って切開された皮膚を5-0のPDSⅡで一針埋没縫合しますので、術後。抜糸の必要はありません。

料金

 費用は税別で初診料3,000円、アクティブゲル100~400グラムの施術料金は240,000円(100グラム)、340,000円(200グラム)、510,000円(300グラム)、680,000円(400グラム)です。そのほかに税別で手術基本料金30,000円、笑気ガス吸入30,000円、薬代4,500円が必要です。

リスク

 アクティブゲル留置直後に軽くマッサージを行わないと、術後1カ月くらいから留置されたアクティブゲルを“しこり”として触るようになり、また感じるようになります。したがって、当クリニックではアクティブゲル留置直後に軽くマッサージを必ず行います。しかし、アクティブゲル留置直後に軽くマッサージを行っても1カ月後くらいから留置したアクティブゲルを固く感じる場合がまれにみられます。現在のところ私どものデータでは施術例200例に1例みられ、その頻度は0.5%です。この場合、塩分の濃い食事をとっていることがありますので食事の塩分制限を指導します。それでも解決しない場合は特殊な機器を用いてアクティブゲルを入れた切開部位からアクティブゲルを10~20グラムほど吸引します。吸引後、1週間乳房全体を弾性テープで固定し、出血を抑制します。

手術に伴う通常のリスクとして、出血、感染、手術部位の腫れがあります。感染に関しては私どものデータの施術例200例では感染が1例もありませんでした。グラム陽性球菌感染を抑制する必要がある場合では術後に通常使用する抗生物質以外に加えて、グラム陽性球菌が感受性をもつ抗生物質を投与します。またキシロカインアレルギーの既往がなくともキシロカインでアナフィラキシーショックになる可能性があります。また、局所麻酔薬を極量使用しなくても局所麻酔薬中毒が起こる可能性があります。これらのリスクに対して静脈路確保、血圧モニター、血中酸素飽和度モニター、心電計装着を術中に実施しております。 さらに、アクティブゲル留置後は胸部にアクティブゲルを留置するためか、迷走神経反射が起こりやすくなります。心電計での徐脈、頻脈がみられます。徐脈は術中には経過観察できない場合があり、気管支喘息が合併している可能性がなければ硫酸アトロピン、気管支喘息も合併している可能性があればエピネフリンを投与します。頻脈はQT延長のために起きていることがおおく、経過観察だけで通常の脈拍に復帰する場合が多く、インデラルを使用することはほぼありませんが、そうした場合も想定してあります。

他のリスクとしてアクアリフト(アクティブゲル)、アクアフィリングにはこれらの製造過程で混入するアクリルアミドが5ppm(輸入代行元;IMJ調べ)ほど含まれています。この量はポテトチップスに含まれる量と同じで、健康被害をもたらすものとは考えられません。アクリルアミドは発癌性の疑われる物質であるグループ2Aに分類されますが、この分類に牛豚羊馬ヤギなどの赤肉も含まれています(1)。アクリルアミドはについて詳細に書かれている農林水産省の「食品に含まれているアクリルアミド」の記載を以下に引用します(2)。アクリルアミドは、炭水化物を多く含む原材料を高温(120℃以上)で加熱調理した食品に含まれる可能性があります。例えば、ポテトチップス、フライドポテトなど、じゃがいもを揚げたスナックや料理、ビスケット、クッキーのように穀類を原材料とする焼き菓子などに、高濃度に含まれていることが報告されています。コーヒー豆、ほうじ茶葉、煎り麦のように、高温で焙煎した食品にもアクリルアミドが高濃度に含まれていることが報告されています。アクリルアミドはとても水に溶けやすいため、これらから抽出したコーヒー、ほうじ茶、麦茶などの飲料にもアクリルアミドが含まれていることが確認されています。アクリルアミドが含まれている食品は、市販の加工食品だけではありません。アクリルアミドができる仕組みには食品の加熱が関係していることから、家庭で食品を調理する場合にもアクリルアミドが生成する条件がそろえば、アクリルアミドができてしまう可能性があります。例えば、野菜の素揚げや炒めもの、手作りの焼き菓子、トーストしたパンなどにもアクリルアミドが含まれていることが確認されています。加熱していない生の食材にはアクリルアミドは含まれていません。また、加熱調理した食品でも茹でたり、蒸したりした食品にはアクリルアミドが含まれていないか、含まれていても極微量であることが報告されています。食品ではありませんが、私たちが接する身近なものとしてはタバコの煙にもアクリルアミドが含まれています。アクティブゲルには5ppmのアクリルアミドが含まれると述べましたが、この量は5㎎/㎏と同じ濃度です。農林水産省の「アクリルアミドを含む食品」に食品とアクリルアミドの濃度が出ていますので一度ご覧ください。ポテトチップスにもアクティブゲルに近似した濃度のアクリルアミドが含まれています。これらも食品は毎日摂取してゆくものです。一方、アクティブゲルは1回~2回の注入で400グラムが使用されるだけです。したがってアクリルアミドと発癌との関係を心配される方は、毎日摂取する食品に注意していただくことも大事です。ちなみに、厚生労働省の加工食品中アクリルアミドに関するQ&Aでは2015年の統計でEUの人々は日本の人々の約10倍のアクリルアミドを摂取しています。

科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体がアクリルアミドの発がん性問題 「ポテチに多い」で慌てる必要はない」で指摘している通り(4)、アクリルアミドの大量摂取が問題と考えられます。生涯にわたって摂取するアクリルアミドの量からみて、アクア豊胸で投与されるアクリルアミドはかなり少量ですから、アクア豊胸が健康に大きな被害を出す可能性は少ないと考えています。

 

施術を受けられない方

キシロカインアレルギーのある方、卵アレルギーのある方ではアナフラキシーショックで死亡する可能性がありますので施術を受けられません。明らかな心疾患、抗血小板剤、抗凝固剤を服用中の方、免疫抑制剤を服用中の方、腎疾患、肝疾患にかかっている方、血中アルブミンが低下している方、高度な貧血の方、膠原病、感染症に罹患している方はアクア豊胸が受けられません。他に受けられない可能性の疾病がありますので、事前に医師にご相談ください。過酷な労働、運動を行う方では留置したアクティブゲルが1年以内に消失する可能性があります。この場合は乳房再生豊胸をアクア豊胸後に行うと留置したアクティブゲルの減少をくい止めることができますので医師にご相談ください。

副作用

術中の痛みの軽減に笑気ガス吸入が行われますが、副作用として吐き気が数%の頻度で出現します。またアクティブゲルの留置のためか術後に迷走神経刺激によると思われる吐き気、嘔吐があります。吐き気、嘔吐に対してはドンペリドンやプリンペランが投与され、30分から1時間で症状は軽快します。術後に投薬が行われますが、その副作用として覚えておかなければならないものは薬疹です。薬疹がでると、かゆみや腫れが生じますから、かゆみや腫れがある場合はすぐに薬剤師か医師に相談してください。そのため処方された薬剤の履歴は整理して保存してください。

文献

1.IARC発がん性リスク一覧https://ja.wikipedia.org/wiki/IARC%E7%99%BA%E3%81%8C%E3%82%93%E6%80%A7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%82%AF%E4%B8%80%E8%A6%A7

2.「食品に含まれているアクリルアミド」http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_kiso/syokuhin.html

3.農林水産省:「アクリルアミドを含む食品」http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_syosai/nousui/ganyu.html

4.厚生労働省の加工食品中アクリルアミドに関するQ&Ahttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kagaku/topics/tp021101-1.html

5.アクリルアミドの発がん性問題 「ポテチに多い」で慌てる必要はない」

http://www.foocom.net/column/editor/11634/