症例1111 脂肪豊胸が奏功せず、脂肪豊胸術後2カ月で脂肪再生豊胸に乗り換えた例


 43歳、女性、BMI  18.9、体重54.00㎏。プレミアム脂肪豊胸を受け、2か月後の検診時には、注入した脂肪量の4割しか残っておらず、今後、さらにバストが小さくなると言われたので脂肪再生豊胸を希望して来院されました。


Before:施術前のバスト

 バストの大きさ(トップバストとアンダーバストの)は9.8cmでした。脂肪再生豊胸溶液100、総量200mlを施術しました。


矢印



After:1回目の脂肪再生豊胸施術後2カ月でのバスト

 バストの大きさ(トップバストとアンダーバストの)は12.4cmとなり、バストは2.6㎝大きくなりました。体重は55.35㎏で、1.35㎏増えました。


 本症例では体重が1.1kg増えましたが、豊胸効果は2.6cmに留まりました。豊胸効果の予想値(脂肪再生豊胸頁の図3)は2.6cmで、想定値内でした脂肪豊胸を失敗された方では3.0㎝以上が期待値です。この結果の原因として脂肪豊胸後2カ月で、まだ、脂肪豊胸が縮小している時期に脂肪再生豊胸を行ったことと思われます。

 脂肪豊胸の縮小が停止する脂肪豊胸後6カ月から1年後に脂肪再生豊胸を行わないと、脂肪豊胸後の脂肪細胞の細胞死によりバストが縮小する効果に脂肪再生豊胸の豊胸効果が相殺されると考えられました。

 ここで、この症例をハイブリッド豊胸ではなく、乗り換え豊胸と定義しました。この理由は先行する豊胸が脂肪豊胸で、豊胸効果が期待されないので、お客様が豊胸方法を切り替えたことです。
 ヒアルロン酸豊胸、シリコンゲルバッグ豊胸は脂肪豊胸のように豊胸効果を出すという点では、豊胸効果がほぼなくなることは滅多にありませんので、ヒアルロン酸豊胸、シリコンゲルバッグ豊胸を残したまま脂肪再生豊胸を行った場合が、ハイブリッド豊胸ということになります。



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 脂肪再生豊胸溶液100の調整
 お客様から採血し、血漿を分離します。線維芽細胞成長因子と脂肪乳剤(をこの血漿に加えて脂肪再生豊胸溶液を調整します。

 施術
 笑気ガス吸入または麻酔クリーム塗布にて、鎮静または鎮痛をはかったうえでお客様の乳房皮下組織または乳腺後脂肪組織に22ゲージ注射針で乳房再生豊胸溶液を注入します。乳房再生豊胸溶液注入中は少なくとも動脈酸素分圧をモニターします。注入後15分から30分ベッド上で安静をはかる。止血を確認後、お客様に帰宅していただきます。

料金
 税込み641,300円。

 リスク
 体重増加を防ぐ食事制限、過激な運動で豊胸効果は期待値を超えないことがあります。

 施術を受けられない方
 卵アレルギーのある方ではアナフラキシーショックで死亡する可能性がありますので施術を受けられません。

 副作用
 脂肪再生豊胸の副作用は、乳房の色素沈着や赤み、かゆみで10%までの頻度でみられます。バストの色素沈着やあかみに対してはトラネキサム酸、かゆみに対しては抗アレルギー剤の投与で対応しています。脂肪再生豊胸では線維芽細胞成長因子を使用しますが、この薬剤に含まれるエデト酸によるアレルギーがあります。また、脂肪乳剤には大豆蛋白質は含まれていませんが、卵黄からの脂質が含まれ、アレルギーを起こすことが知られています。脂肪再生豊胸時にアレルギー反応を認めた症例はありません。施術後に迷走神経反射と思われる胃の痛みや吐き気が1~数%の頻度で認められます。